横浜美術館で開催していた
長谷川潔展へ行ってきました。
長谷川潔生誕120周年のイベントです。
恥ずかしながら、長谷川潔という方
聞いたことがなかったのですが、
レベルが高くてびっくりです。
戦前生まれで、若くしてパリに渡りました。
日本にいる時から感性がとてつもなくパリ的で、
パリに行くべくして行ったといっても
過言ではないでしょう。
色々な技法、手法で作品を残しています。
一番はやはりエッジングなどの版画。
初期は鳥や植物などをバランスよくイラスト的に描き、
いかにも本の挿絵や表紙らしいですが、
パリへ行くと次第に技術が高度になっていきます。
銅板に目に見えないほどの細い線を施し、
濃淡、テクスチャーまで繊細に表現します。
長谷川潔の素晴らしいところは、
飽くなき探究心。
最後の最後まで、常に新しいことに挑戦し、
失敗し、研究を重ね、より良い作品を創り出す。
なかなかできないことです。
彼の作品から与えられる感動は大きく、
彼の芸術に向ける姿勢から与えられるものは
もっと大きかったです。