Saturday 11 December 2010

愛しのサンフランシスコ1

初めてのカリフォルニア旅行。
とても楽しみです。

夫は出張で既に米国にいたので、
久しぶりに一人で長距離飛行機に乗ることになります。

1ヶ月前から蕁麻疹を抱えていて
毎日薬を飲んでいたこともあり、
少し不安な出発となりました。
 
冬の米国旅行ともなると
荷物もかさばるだろうと覚悟したものの、
小スーツケースに空白ができるくらいに
収まってしまいました。


1 みちのり

搭乗口では、搭乗予定時刻の30分前に
既にアメリカ人の長い行列ができていました。

席は決まっているのになぜだろう?よく見ると、
多くの人は持ち込みサイズぎりぎりの
スーツケスやらバッグを持っている。

早く乗れば確かに荷物置き場を確保できるかもしれない。
そのために荷物を置くスペースがない人もいるのだけど。


ANA機内はカップルや研究者が多いようです。

斜め前の席にいた韓国人(または韓国系アメリカ人)男性が、
隣に座った2人の日本人女性に親切に
あれこれ世話を焼こうとしていたのがおもしろかった。

 搭乗の際、女性のために荷物を上にしまってあげてから、
女性が「サンキュー」と言うと、
「yes, let's go!」と一人で張り切っていた。


サンフランシスコに着くと、
難なく入国手続きと荷物受け取りを済ませました。

日本人の女性たちに紛れて検査場を通ると、
上機嫌な検査官が日本語で
「さよなら」と疑うことなく通してくれました。

サンフランシスコから国内線へ乗り換える人も多く、
乗換者にはセキュリティーチェックが厳しいらしい。


現地は朝9時くらい。


8.1ドルの地下鉄に挑戦することにしました。
BART という地下鉄駅は
国際ターミナル内からつながっている。

券売機は変わっていて、
まず行き先の金額を表で確認、お金を機械に入れ、
10セントずつ足したり引いたりしながら
ボタンで表示を調節する。

非効率的だけど、
良く言えば発想がおもしろい。

なんとか乗車、
車内でハンバーガーを頬張る女性を横目に、
たった30分程で目的地のシビックセンターに着きました。


午前10時頃。



町はまだ朝の冷たい空気と
平日(金曜)らしい忙しさがあります。

午前中霧に覆われるのがサンフランシスコの特徴で、
この時も曇っていました。

それでもMarket St沿いは賑やかでお洒落な空気があり、
石造りのヨーロッパ風建物は、
ここが異国であることを実感させてくれます。


しかし明らかに旅行者の格好をしている私は、
旅行気分に浸っている場合ではありません。

駅を出るとすぐに地図を頭の中に詰め込み、
なるべくきょろきょろしないように颯爽と歩く。

ホテルは駅から若干1キロくらいですが、
ベトナムタウンの中に位置し、
職業安定所らしき施設が近くにあるので
治安はあまり良くないと聞いていました。

いかにも映画に出てきそうな
ホームレスらしい格好をしたおじさんが道端に立っており、
私を見るとにこやかに「モーニング」と言ったので、
こちらも「モーニング」。
相手がどんな人であれ、初めは笑顔が肝心だ。

おじさんは道行く若い女性だけを見ているようだ。

Market Stから中に進むにつれて、
なんだか怪し気な雰囲気になる。
時折通り過ぎる小さなレストランには常連客が多そうだが、
ファーストフード店のようなフードコートのような、
雑然とした雰囲気で入りにくい。


2 ホテルにて

10〜15分程で宿泊先の大きなホテルを見つけました。
外見は古いけれど、
中はクリスマスツリーがあって温かみがります。
フロントの女性もてきぱきしていて良い感じ。

疲れていたので、
空き室があり早めにチェックインできたことは
有り難かったです。

体力があれば一日どこかを散策する予定でしたが、
この時間日本では夜中。
フラフラになりながらシャワーを浴びるのがやっとで、
すぐに寝てしまいました。
フカフカの枕が気持ちいい。


起きるともう夕方。

何か食べて蕁麻疹の薬を飲んでしまいたいと思い
外に出たのはいいけれど、
一人で入るには勇気が要るような
ファーストフードレストランや
流行らない中華料理屋しか見当たらない。
そこらじゅうの道がトイレ臭い。

角にアラビア系コンビニがあったのでそこでオレオを買い、
ホテルへ逃げ戻ってそれを食べ薬を飲みました。

コンビニはオーストラリアでも
アラビア系の人が経営していることが多いのはなぜだろう。

コンビニ経営は仮の姿で、
実は店同士のネットワークを利用した
地下ビジネスがあるのかもしれないと想像してみる。


テレビをぼうっと観たり、また寝たりして、
出張を終えた夫がアリゾナ州からやって来る
真夜中まで過ごす。

料理番組を見ていると
「バター2箱、砂糖2カップ、玉子5個…」
というようなものばかりで、
旅の始めに既に胸焼けしてしまった。


つづく