Monday 13 December 2010

愛しのサンフランシスコ3


1 ケーブルカー

朝食後ユニオンスクエアまで歩き、
ケーブルカーPowell線に乗るため
チケットを購入して並びます。


ケーブルカーが戻って来ると、
ターンテーブルのように地面が回され、
次の出発に備えて向きを変える。

その風変わりなシステムも
ケーブルカーそのものも昔のまま。

すべてが効率的である必要がない理由が
見てとれる気がします。


日本では危ないからと禁止されそうなものですが、
途中乗車、降車ありで、
外から車両にへばりついた格好の立ち乗りもあり。

それを許さなければ、
この可愛らしい小さなケーブルカーを
存続させるだけの経済効果はなく、
大きく実用的なトラムを作るのみ。

でもそれではあまりにも悲しい。
サンフランシスコの古びたケーブルカーと坂道と海は、
切っても切り離せない仲なのだから。


丘が多く、途中で町を一望できる。
午前は霧が多くて橋やアルカトラズ島は見えませんが、
丘丘に立ち並ぶビクトリアンハウスの風景は
まさにあのSF。


2 ギラデリチョコレート

ギラデリスクエアで降車し、
ギラデリの建物へ直行。

さすがチョコレートの店が多く、
可愛らしい雑貨店、カフェもちらほら。

チョコレートを買い、
チョコレートドリンクを飲む。

有名らしいパフェも食べたかったのですが、
あいにくお腹がいっぱい。


外のスペースにはシドニーから来た
スクールバンドが演奏をしていました。
音楽で有名な学校らしい。

ツアーで地球の裏側まで来るなんて、
やることが大胆。

子どもたちにとっては良い経験になるに違いない。


3 フィッシャーマンズワーフ

魚介屋台を求めてFishermans Wurfまで歩く。


このエリアは特にマリワナの匂いが。

カリフォルニアでは最近
医療用マリワナが合法になり、
市内の広告雑誌には麻薬の広告が堂々と載っている。

気付かずに受動喫煙をしている人々や子どもたちにとって
良いわけがない。


やっとたどり着いた海産物の露店。


多くの人が外でカニやカキや海老を食べています。

早速私たちは大きなエビの茹でたものと唐揚げを買いました。

茹でエビを食べてみて、
このタイプのエビはあまり味がないことが判明。
だからケチャップを付けたり、
唐揚げにする必要があるんですね。

カニにするべきだったかなと思ったりもしましたが、
もしカニに味がなかったもっと悲しい。


ショッピングエリアは2階建ての村のような雰囲気。
面白い雑貨屋さんもありますが、
大抵ありきたりの土産屋で、
品物も似たようなものが大量にあって値段が高い。



4 ゴールデンゲートブリッジ

タンデム自転車を借りて、
Golden Gate Bridgeを渡る。

夫は喜んで猛スピードで海岸沿いを突っ走った。

予想しなかったのはその道のり。
橋にたどり着くまでもかなりの距離でしたが、
橋を渡りきるのも大変なことでした。

エネルギーが有り余っている夫に
ほとんど任せきりでした。


午前中一杯霧が濃く、
フィッシャーマンズワーフから
橋も見えないくらいでしたが、
午後になりやっと晴れ間がでてきたところ。

帰りの橋の上では
丁度右手に太陽が沈むところを見ました。

その美しさは言葉にならないほどで、
こんな景色を毎日見ることができる人たちを
羨ましく思いました。

写真ではそうでもないG.G.Bも、
実際に見るとずっと美しく、
サンフランシスコの人々にとっては
宝のようなものだろうと思います。

またまた、こんな良い思いをしていいのだろうかと
申し訳なくなりました。


奇麗な景色を楽しんで運動した後は、
名物のボウディンのクラムチャウダー。

イーストを使わず酢で焼いた人気のパンは、
大きくて酸味があります。
そのパンの中身がくりぬかれて、
中にたっぷりのクラムチャウダーが入っています。

くりぬいたパンも付いてくるのでかなり大きいですが、
なんとか最後までいただきました。


周りを見ると、クラムチャウダーだけ食べて
大きなパンのほとんどを捨てる人が多い。

自国で飢えに苦しむ子どもたちが問題になっているのに、
食べ物を平気で捨ててしまうことに
罪悪感はないのだろうか。

店側も毎日大量のパンを作って
大量のパンゴミを片付けるよりは、
食べきれる量を出して
ゴミを減らす工夫をするべきだと思います。


食べかけのパンで一杯になったゴミ箱をいくつも見て、
やりきれない気持ちになりました。


バスに乗ってオークランド側の橋を眺めながら
China Town、Financial Districtを通ります。


ウィルスミスの『幸せのちから』は
このあたりで撮られたのだろうか。
そして『トロン・レガシー』は?と
 考えているうちに
Market Stを通ってシビックに到着。


冒険的な一日でした。


つづく