Sunday 15 May 2011

秋田の田植え2


朝起きると、やっぱり雨。

お父さんは田んぼを耕したりと忙しいので、
早朝から外でお仕事をしていました。

しかし田植えはできないので、
友人とお母さんが私たちを
観光に連れて行ってくれることになりました。


それにしても、食卓にはいつも
驚くほどたくさんの料理が並べられます。

朝食では色々試しているうちに、
お腹がはち切れそうになるほど
食べてしまいました。

この辺りの農家では普通かもしれないけれど、
ここでの一日のおかずは
二人暮らしの私たちにとって一週間分くらいの量。

訪問者には多少特別にしてくれているにしても、
量はいつもこんな感じなんだとか。

身体を動かしてよく働くから
よく食べるんでしょうか?
勧められるだけ食べることのできない自分が
怠け者に思えてしまってなりません。


さあ、ドライブです。

国内有数の広さだった湖を干拓した八郎潟には、
菜の花と桜で奇麗にデコレートされた道路が
何本かあります。

この季節は菜の花が満開で
桜は八重桜のみでしたが、本当に奇麗でした。
桜の季節にはたくさんの観光客が
訪れるのだとか。

とっても外交的なお母さんは、
国内外から観光で訪れる旅人との交流が好きらしく、
この菜の花ロードでもよく
写真を撮っている観光客に声をかけるそうです。


途中、物産センターに寄りました。
ほとんどは地元の農家の人たちのようですが、
とても賑わっています。

お土産や産直野菜がたくさんあって、
あれもこれもとやっているうちに
あっという間に時間が経ってしまいます。
家の近くにこんなお店があったらなあ…


写真は、物産センターの横にある
ソーラーパネルです。
この地域ではソーラーカーの国際レースも
開催されています。


さて、物産センターを後にし
男鹿半島の「なまはげ館」に向かいます。

その途中、山道で迷ってしまったので
配達のおじさんに道を尋ねると、有り難いことに、
おじさんは配達途中にも関わらず
私たちを大きな道までリードしてくれました!
なんて優しい人たち。


なまはげ館は山の中にありました。
うっそうとした林に囲まれているので
なるほど、今にもなまはげが出てきそう。

資料館はとても興味深いです。
こんな小さな国に、まだまだ知らない
多種多様な文化が詰まっているものです。

ちなみに写真は韓流ドラマIRISで
イビョンホンが着た衣装。


資料館でなまはげについて学んだ後は、
昔ながらのはなれで実演に参加。
囲炉裏もあって本格的です。
 
20人くらいのお客さんと一緒に
家主と2人のなまはげの問答を見学しました。



簡単に説明します。

なまはげは男鹿半島特有の神様のような存在。

大晦日の夜に数人のなまはげが家々に押し掛け、
「なぐごはいねが〜」と言いながら
家中を大きな音を立てて歩き回ります。
これは恐い!

わざと大きな音を出すことには、
悪いものを外へ追いやる意味があります。
なまはげは子どもを見つけては、恐がらせます。
大抵、ここで子どもたちは親にしがみつき泣き叫びます。
実演にはさすがに子役はいません。
(やりたがらないでしょう…)

そして、家の主人はなまはげに酒と食事をすすめます。
なまはげはそれに応じ、
用意された食事の前に座ります。

意外となまはげ、行儀がいい。

主人となまはげの問答が始まります。
なまはげは家族一人一人の良くない行いを追求したり、
お年寄りや病人に対して労りの言葉をかけたりします。

人間味のあるなまはげの一面を
見ることができます。

子どもがいればここで、
きちんと親の言うことを聞くことを約束させられます。

最後に、もうひと暴れして
なまはげが出て行きます。


大晦日の夜というのは
外は雪が積もっていて真っ暗で寒く、
ただでさえ神妙な気分になりますよね。

なまはげが現れても
おかしくない雰囲気なのかもしれません。


たっぷりとなまはげ文化を学んで
家へ帰りました。


夕方、皆で昨日行った温泉へ。
働いてもいないのに、申し訳ないです。

食事は友人家族の知り合いのご夫婦も一緒。

食べきれないほどの素晴らしい食事!
海の幸、山の幸、何でもあります。
豊かな土地なんですね。

連日の立派な食事で
あまり空腹ではなかったものの、
この素晴らしい食事を前に
もう後には引けません!


皆でおしゃべりをしながら
美味しい御馳走に舌鼓を打ち、
楽しいひと時は過ぎていきました。

食事の後はまた温泉に入り、
心身ともにのんびりとさせていただきました。


外では田んぼのカエルが
合唱をしています。

明日は晴れるといいな。